「複数の派遣会社に登録していいの?」
「何社も登録したら、失礼じゃないかな?」
派遣で働き始めたばかりの頃、そんな疑問を持つ方も多いと思います。
私は派遣で働き始めた最初から、友人のアドバイスで複数の派遣会社に登録してきました。
今では何社登録しているかもうわからないくらいです。
結論からいうと、複数登録はかなり有利です。
ただし、やり方を間違えると逆に消耗します。
この記事では、約30年・派遣先40社以上の経験をもとに、複数登録のメリット・デメリットと、実際に使えるコツをリアルな体験談つきでお伝えします。
派遣登録の流れについてはこちらで解説しています。
→【派遣社員として働くための第一歩!派遣会社への登録の流れを体験談つきで解説】
複数の派遣会社への登録は問題ない
派遣会社への登録は、何社でも自由にできます。
登録は無料で、働く義務もありません。
「複数登録したら失礼じゃないか」と気にする必要は、まったくないですよ。
派遣会社側も、複数登録していることは織り込み済みです。
むしろ、派遣で働く人の多くが複数の派遣会社に登録しています。
登録しただけで仕事が始まるわけでもなく、紹介された仕事を断ることもできます。
まずは気軽に登録してみることが、仕事の選択肢を広げる第一歩です。
なお、派遣会社は厚生労働省の許可を受けた事業者のみが営業できます。
登録する際は、許可を受けた派遣会社かどうか確認しておくと安心です。
→ 厚生労働省「労働者派遣事業・職業紹介事業等」
複数登録のメリット
仕事の選択肢が広がる
派遣会社ごとに、持っている求人はほぼ別物です。
派遣会社によって、得意な業界や業種に強み・弱みがあります。
大手企業の案件が得意な派遣会社もあれば、中小企業やアットホームな職場に強い派遣会社もあります。
また、派遣先企業が特定の派遣会社としか取引していない場合もあります。
例えば大企業だと子会社で派遣会社を持っているケースがあり、その子会社経由でないと派遣社員を受け入れない場合もあるようです。
複数登録しておくことで、1社だけでは出会えなかった求人に巡り合えることがあります。
同じ求人でも時給が違うことがある
同じ派遣先の求人を複数の派遣会社が持っていることがあります。
そして派遣会社によって、提示される時給が違うことがあるんです。
複数登録しておくと、条件を比べたうえで有利な方を選ぶことができます。
派遣会社が違えば結果が変わることがある
ある派遣会社ではエントリーさせてもらえなかった求人が、別の派遣会社経由では顔合わせまで進んで、合格したこともありました。
派遣会社ごとに、得意な職種や業界、つながりのある企業が違うからだと思います。
結果待ちの間も別の会社が動いてくれる
顔合わせの結果が出るまでの間、基本的に次の求人は紹介してもらえません。
そのため結果待ちの間も、別の派遣会社から並行して動いてもらえるのが複数登録の強みです。
実際に、ある企業の求人についてA社から連絡が来たとき、すでにB社経由で顔合わせに行った後だったことがありました。
複数登録しておくと、どこかが動いている状態をキープできるので、仕事の空白期間を減らすことにもつながります。
相性のいい担当者に出会える確率が上がる
派遣の仕事は、担当者との相性がけっこう大事です。
話が早い人、丁寧にフォローしてくれる人、逆にあまり連絡をくれない人など、担当者によって対応はさまざまです。
複数の派遣会社に登録することで、自分に合った担当者に出会える確率が上がります。
「この人は信頼できる」と思える担当者を見つけることが、派遣生活を快適にする近道だと感じています。
複数登録のデメリット・注意点
連絡管理がカオスになる
複数の派遣会社に登録すると、電話やメールの連絡が一気に増えます。
「あの話はどこの会社だったっけ?」「この企業はどの担当者から紹介されたんだっけ?」と、情報が混乱しやすくなります。
さらに、同じ派遣会社でも担当者が複数いることがあり、別々の担当者から同じ案件について連絡が来て、話の内容が食い違うこともあります。
管理をきちんとしておかないと、思わぬ行き違いが起きてしまいます。
同一求人への重複応募に注意
同じ派遣先の求人を複数の派遣会社から紹介されることがあります。
複数の会社から同時に応募してしまうと、派遣先企業や派遣会社からの信頼を損なうことがあるので注意が必要です。
連絡が来て現在の状況を聞かれた場合は、後でトラブルにならないよう正直に伝えておくのが無難です。
仕事が決まったときの対応
仕事が決まったら、マイページで求職中のステータスを就業中に変更しておきましょう。
これで各派遣会社への連絡の手間をある程度省けます。
ただ、できれば速やかに丁寧に連絡しておくのがおすすめです。
次にお世話になるときの印象が変わってきますから。
電話での求人紹介の流れ
派遣会社からの電話はこう進む
派遣会社から電話が来たとき、最初は企業名を伏せた状態で説明が始まります。
伝えてもらえる内容はだいたいこんな感じです。
- 仕事内容
- 就業場所・時給・就業時間・休日・残業の有無・残業時間の目安
- 会社の業種
- 増員か交代か・交代の場合はその理由
- 契約期間(例:最初1ヶ月・以降3ヶ月更新・最長2年など)
- 使用するソフト
一通り説明が終わると「ご興味はありますか?」と聞かれます。
興味があると答えると、そこで初めて企業名を教えてもらえます。
企業名を教えてもらった後は、部署の人数・男女比・派遣スタッフの人数・他社か同社派遣かどうかなど、より詳しい情報を教えてもらえます。
その後はこちらから気になることを細かく聞いていく流れです。
なお、こちらから興味があって電話した場合でも、派遣会社側に紹介する気がないときは企業名を教えてもらえないことがあります。
連絡管理のコツ
複数の派遣会社とやりとりしていると、「あの話はどこの会社だったっけ?」と混乱しやすくなります。
私自身も最初はメモにどこの派遣会社か書き忘れて、話の行き違いが起きたことがありました。
求人の条件メモに加えて、以下も必ず書き添えるようにしています。
- いつ・何で連絡が来たか(例:〇月〇日〇時・電話・担当者〇〇さん)
- 派遣先名
日時や連絡方法まで書くのには理由があります。
同じ案件について、本社の紹介担当と支店のコーディネーターなど、別々の担当者から連絡が来ることがあります。
そして担当者によって、伝えてくる内容や条件が違うことがあります。
実際に私も、コーディネーターさんから「時給1300円」と聞いていたのに、後から営業担当さんに連絡したら「時給1400円」と言われたことがありました。
だからこそ、誰からいつ聞いた情報なのかを残しておくことが大切です。
何社登録すればいい?年齢別の考え方
「複数登録といっても、何社くらいが適切なの?」と思う方も多いと思います。
一般的には2〜3社がベストと言われることが多いですが、私の実感では年齢によって変わってくると思っています。
若いうちは2〜3社でも十分
20代・30代前半であれば、2〜3社でも求人の紹介は比較的来やすいです。
登録数が少ない分、連絡の管理もしやすくなります。
まずは大手を中心に2〜3社登録して、担当者との相性を見極めながら必要に応じて増やしていくのがいいと思います。
年齢を重ねたらできるだけ多く登録する
ただし、年齢が上がるにつれて、紹介してもらえる求人の数は減っていきます。
私自身も34歳11ヶ月まではある派遣会社からガンガン連絡が来ていたのに、35歳の誕生日を過ぎたらぴたっと止まったことがありました。
おそらくシステムの検索条件から外れてしまったんだと思います。
年齢を重ねるほど、登録している派遣会社の数が仕事の選択肢に直結してきます。
登録できる派遣会社にはできるだけ多く登録しておくことをおすすめします。
気がついたら増えていた、私の登録遍歴
最初から「何社登録しよう」と決めて増やしていったわけではありません。
気がついたら増えていた、というのが正直なところです。
よくあるのが、求人雑誌やネットで気になる求人を見つけて、その求人を持っている派遣会社にまだ登録していなかったので連絡する、というパターンです。
「この求人に応募したい」と電話すると、「まずは登録をお願いします」と言われて登録する流れですね。
ただし注意が必要なのが、求人雑誌やネットの掲載にはタイムラグがあることです。
「掲載されている頃にはもうすでに決まっていることが多い」と派遣会社に言われたことがあります。
実際に登録しに行ったら「その求人はすでに終了しています」と言われた経験もあります。
せめて電話で終了していると教えてくれれば行かずに済んだのに、と思いましたが。
気になる求人を見つけたら、まず電話で確認してから動くのが賢明です。
よくある疑問Q&A
Q. 複数登録していることを派遣会社に伝える必要はある?
すでに、派遣登録時にアンケートで選択方式の回答をしています。
求人を紹介してもらう際に、何社登録しているかを直接聞かれることはありません。
ただし、現在の就活状況(社内選考待ち・書類提出済み・顔合わせ予定など)を聞かれることがあります。
その場合は正直に答えておく方が、後でトラブルにならずに済みます。
Q. 登録したまま長期間放置してもいい?
問題はありません。
実際に数年間放置していた派遣会社から、久しぶりに連絡が来たことがあります。
ただし、派遣会社のシステム変更のタイミングで登録情報が消えてしまうことがあるようです。
システム変更の案内はメールで届いているはずなので、見逃さずに更新しておきましょう。
私自身はそれをやっていなかったので、実際に気になる求人が出てきて連絡したら「名前は残っているけれど詳細情報がなくなっている」と言われたことがありました。
久しぶりに連絡する際は、情報の再登録が必要になる場合があることを覚えておきましょう。
Q. 複数登録していると仕事の紹介が減ることはある?
登録数が多い方が、仕事の選択肢が広がります。
また、同じ派遣先の求人でも派遣会社によって時給が違うことがあるので、複数登録しておくことで条件を比べたうえで有利な方を選ぶことができます。
まとめ
複数登録のポイントをまとめると、以下のようになります。
- 派遣会社ごとに求人が違う。大手に強い会社、特定業種に強い会社など強み・弱みがある
- 同じ求人でも時給が100円以上違うことがある
- 顔合わせの結果待ち中も、別の派遣会社から並行して動いてもらえる
- 年齢を重ねるほど登録数が仕事の選択肢に直結する。年齢が上がるにつれて、登録できる派遣会社にはできるだけ多く登録しておくことが大切
- 連絡が来たら「いつ・何で・誰から・派遣先名」を必ずメモする
- 同一求人への重複応募には注意する
複数登録は、自分の選択肢を広げるための積極的な戦略です。
ぜひ活用してみてください。
派遣登録の流れについてはこちらで解説しています。
→【派遣社員として働くための第一歩!派遣会社への登録の流れを体験談つきで解説】
顔合わせ・会社見学の流れについてはこちらで解説しています。
→【派遣の顔合わせ・会社見学とは?当日の流れと準備を徹底解説【体験談あり】】

