派遣登録が完了して、いよいよ仕事探し。
でも「顔合わせって面接と何が違うの?」「当日どんな流れで進むの?」「何を準備すればいいの?」と不安に感じていませんか?
顔合わせは面接とは違い、派遣会社の担当者が同行してサポートしてくれます。
準備さえしっかりしておけば、思ったよりずっとスムーズに進みます。
この記事では、30社以上の顔合わせを経験した筆者が、エントリーから当日の流れ・合否連絡まで体験談つきで解説します。
他のブログには書いていないリアルな話もお伝えします。
読み終わる頃には「なんだ、思ったより怖くないな」と感じてもらえるはずです。
派遣登録がまだの方は、登録の流れを解説した記事もあわせてどうぞ。
→【派遣社員として働くための第一歩!派遣会社への登録の流れを体験談つきで解説】
顔合わせ・会社見学とは?面接との違い
顔合わせとは、派遣会社の担当者・派遣スタッフ・派遣先企業の三者で行う、業務内容や職場環境を互いに確認する場のことです。
所要時間は15〜30分程度、職場見学が含まれる場合は1時間程度かかることもあります。
「顔合わせ」「会社見学」と呼ばれる理由は、労働者派遣法により派遣先企業が派遣スタッフを選考することが禁止されているためです(第26条第6項・労働者派遣法)。そのため「面接」という言葉は使いません。
面接との大きな違いは個人情報を聞かれないことです。
住所・家族構成・前職の会社名などは基本的に聞かれません。
ただし正直に言うと、建前上は「選考ではない」とされていますが、実態としては合否が出ます。
あくまで「面接」という形式をとらないだけで、第一印象や受け答えはしっかり見られています。
エントリーから顔合わせ決定までの流れ
エントリーの2パターン
顔合わせへの道のりは2つあります。
ひとつはマイページのエントリーボタンを押すパターン。気になる求人を自分で見つけて応募します。
もうひとつは派遣会社からメールや電話でお勧めされるパターン。できれば、電話がかかってきた時に話しながら紹介された企業サイトを見ながら話すととても便利です。
エントリー後は派遣会社の社内選考がある
エントリー後はまず派遣会社内での社内選考があります。
複数のエントリー者の中から1人に絞られ、その後スキルシートが派遣先に送られます。
「社内選考中」と言われていたのに、派遣会社経由で、派遣先から不合格の連絡が来ることもあるので驚かないようにしましょう。
スキルシートとは
スキルシートとは、派遣会社が作成する派遣スタッフの職務経歴書のようなものです。
氏名はイニシャル、過去の勤務先名は伏せられ、職種ごとのスキルや経験がまとめられています。
転職回数が多い方でも職種ごとにまとめられるため、転職回数が目立ちにくいというメリットがあります。
ただし派遣会社のコーディネーターが作成するため、事実と異なる内容になっていることがあります。
エントランスでの事前確認は必須です(後述)。
スキルシートの詳しいメリット・デメリットは別記事で解説します。
顔合わせ前の事前リサーチ
顔合わせ前に紹介された派遣先の企業サイトをさらっと確認しておくだけで、当日の心の余裕がまったく変わります。
確認しておくべき項目はこちらです。
- 何をしている会社か・どんなサービスか
- 創業年・売上・従業員数
- 全国規模なら支店数・部署数(支店数÷従業員数で1支店あたりの規模がわかる)
さらに転職サイトや口コミサイトで評判を調べておくと、顔合わせ前に「行くかどうか」の判断材料になります。
派遣会社から電話でお勧めされた時に、サイトを見ながら「少し気になる点があって」と伝えやすくなります。
顔合わせ当日の持ち物・服装
服装
派遣会社から事前にスーツ着用を指定されることがほとんどです。
オフィスカジュアルではなくスーツで臨みましょう。
持ち物
- 筆記用具・メモ帳(卓上に置いておく用)
- クリアファイル(会社パンフレットをもらうことがあります)
- A4サイズの書類が入る、コシのあるカバン
履歴書は持参不要です。スキルシートが代わりになります。
体験談より 底に鋲がついていて自立するカバンがおすすめです。雨の日に床が濡れていても染みないし、きちんとした印象にもなります。また、地元企業では会社パンフレットをもらうことがあるので、A4が入るカバンは必須です。
顔合わせ当日の流れ【ステップ解説】
STEP1 営業さんと待ち合わせ
派遣会社の担当営業さんと派遣先ビルの1階エントランスに集合します。時間は15分前が一般的です。
担当営業さんとはこの日が初対面です。
事前の連絡はコーディネーターさんが担当するため、営業さんと話すのは当日が初めてになります。
STEP2 エントランスでスキルシート確認
営業さんが印刷したスキルシートを3部持参してきます。
1部を手渡してもらい、内容に事実と異なる点がないか確認します。
このSTEPが実は非常に重要です。単なる確認だけでなく、以下のすり合わせをします。
- 今回の企業が求めている人物像の共有
- 「前任者はこんなスキルを持っていた」などの内部情報の共有
- 想定される質問への回答のすり合わせ
- アピールポイントの最終確認
確認が終わったらスキルシートは営業さんに返却します。
体験談より このすり合わせをしっかりやってくれる営業さんかどうかで、顔合わせの質が大きく変わります。
STEP3 派遣先へ入室・挨拶
時間になったら営業さんと2人で派遣先へ向かいます。担当者に続いて入室し、笑顔で挨拶すればOKです。
STEP4 業務説明を受ける
派遣先から実際の業務内容・職場の様子・就業の流れについて説明を受けます。
メモ帳とペンは卓上に置いておきましょう。
体験談より 顔合わせ中にどのタイミングでメモをとったか、どんなことを書いたのか、意外とよく見られています。積極的にメモをとるよりも、しっかり目を見て話を聞く姿勢を意識する方が印象がいいと感じています。
STEP5 自己紹介
自己紹介は1分半〜2分程度にまとめるのが理想です。
営業さんが代わりにしてくれる場合と、自分でする場合があります。
どちらになるかはエントランスでのすり合わせ時に教えてもらえます。
自己紹介の構成例はこちらです。
「初めまして、◯◯と申します。本日はお時間をいただきありがとうございます。
これまで◯◯の業務を◯年ほど経験してまいりました。
特に◯◯のスキルを活かして貢献できればと考えております。本日はよろしくお願いいたします。」
STEP6 質疑応答
派遣先からの質問と、こちらからの逆質問の時間です。
派遣先から聞かれること
- これまでの経歴・経験の有無と規模
- 派遣先までの通勤時間
- 残業の可否
- 使えるソフトとスキルレベル
逆質問の例
質問が全くないのは印象が悪いので、無難な質問をしたほうがいいです。
- 普段の服装はどんな感じですか?
- お昼はどこで食べる方が多いですか?
- 1日の業務スケジュールや仕事の進め方を教えていただけますか?
- 指揮命令者はどんな方ですか?
- 求められるスキルや経験はどのようなものですか?
- 特殊なソフトがある場合、就業前に準備しておくべきことはありますか?
注意 給与・交通費・残業・休暇などの条件交渉は派遣先には直接聞かないのがルールです。後で派遣会社の担当者に伝えましょう。企業サイトで調べればわかることも聞かないようにしましょう。
STEP7 職場見学
こちらからお願いすると、実際に働く予定のデスク・休憩室・フロアの雰囲気を見せてもらえることがほとんどです。職場の雰囲気や一緒に働く人たちの様子をチェックしましょう。
STEP8 エントランスで意思確認
顔合わせが終わったら、派遣先企業さんを出て、営業さんと1階エントランスへ戻ります。
ここで働く意思があるかどうかの最終確認をされます。
断りたい場合もここで伝えられます。
理由を正直に派遣会社の担当者に伝えましょう。
派遣会社の担当さんがうまく先方に伝えてくれます。
顔合わせ後〜合否まで
意思確認の後、営業さんは「ぜひ働きたいと言っていた」と派遣先に伝えに戻ります。
合否は当日2〜3時間以内に出ることがほとんどです。
本社確認が必要な企業の場合は翌日以降になることもあります。
合否の結果は電話で来ます。
その後すぐに出勤日などの詳細がショートメールで届くので、そのメールへの返信でお礼を伝えるのがスムーズです。
また、本人も企業もOKでも、まれに派遣会社側がNGを出すことがあります。
就業後にトラブルが起きた場合、対応に困るのは派遣会社だからです。
体験談より 顔合わせで落ちてもすぐに次の紹介が来ます。ある時は営業さんが「戻るまで少し待ってもらえますか」と言って派遣先に戻り、帰ってきた時に「実は別の案件でぴったりな求人があって」と別の仕事を紹介してくれました。たまたま今回のポジションでは合わなかっただけです。実際に後日、同じ派遣先の別のポジションで改めて声がかかることがありました。落ちてもすぐ切り替えましょう。
同行者によって顔合わせの質が変わる
顔合わせに同行する派遣会社の担当者は、毎回担当営業さんとは限りません。
顔合わせは来月初めから働き始める場合、約2週間前に日程が組まれることが多く、担当営業さんの都合がつかずに代役が来るケースがあります。
担当営業さん 企業さんの情報を直接見聞きしているので一番理解している人です。自分を商品価値の高いものとして紹介してくれます。面接慣れしていない担当者が言葉に詰まった時や、こちらが詰まった時に助け舟を出してくれます。場全体を自然に仕切ってくれるので、顔合わせがスムーズに進みます。
営業の上司(グループリーダー・課長など) 元営業であることが多いので比較的安心です。
コーディネーターさん 「ベテランさんだから大丈夫ですよね」とエントランスで言われたら要注意。顔合わせ本番で全部こちらに丸投げされることがあります。
知っておきたいリアルな話
当て馬にされることがある
派遣会社の新人営業さんが初めて顔合わせに同行する際、研修の一環として練習台にされることがあります。
採用につながる可能性が低い案件に連れて行かれるケースです。
当て馬だとわかるサイン
- 「本日は新人が同行します」と言われる(先輩なしの新人のみの場合も)
- 「本日は勉強させていただきます」と顔合わせ冒頭で言われる
- 顔合わせ中に尋常じゃないほど必死にメモを取っている
- 断った後のエントランスで会話を細かく掘り下げられてまたメモを取っている
顔合わせの場で違法なスキルチェックをされることがあった
過去に顔合わせの場でExcelの関数問題を出してくる企業がありました。
派遣先による適性検査・筆記試験は労働者派遣法で明確に禁止されている行為です。
おかしいと感じたら派遣会社の担当者に伝えましょう。
顔合わせ翌日に追加確認の連絡が来ることがあった
顔合わせ翌日に派遣会社から「派遣先から聞き忘れたことがあると言われたので確認します」と連絡が来ることがありました。
これも実質的な追加選考にあたります。
介護の予定や健康状態など、本来聞いてはいけない内容を聞いてくる場合もあります。
おかしいと感じたら断る権利があります。
面接慣れしていない担当者がびっくりする質問をしてくる
派遣先の担当者は実務担当者であることが多く、面接慣れしていないためびっくりするような質問が来ることがあります。
体験談より ある顔合わせで「肝臓は強いですか?毎日3次会まで飲み会があって、派遣社員でも断ることは許されません」と言われたことがあります。もちろんお断りしました。おかしいと感じたら断る権利があります。
よくある疑問Q&A
Q. 顔合わせは断れますか?
断れます。
顔合わせ後のエントランスで意思確認をされるので、その時に断ることができます。
理由を正直に派遣会社の担当者に伝えましょう。
派遣会社の担当さんがうまく先方に伝えてくれます。
派遣先に直接連絡するのはNGです。
Q. 顔合わせに落ちたらどうなりますか?
すぐに次の求人を紹介してもらえることがほとんどです。
たまたま今回のポジションでは合わなかっただけです。
後日、別のポジションで改めて声がかかることもあります。
落ちても気にせず切り替えましょう。
Q. 複数の派遣会社から同じ企業を紹介されたらどうすればいい?
同じ企業に複数の派遣会社から同時に顔合わせに行くことは基本的にありません。
ただし顔合わせ前にコーディネーターから「他に受けているところはありますか」「いつ結果が出ますか」と聞かれます。後でトラブルになるより正直に話す方が無難です。
まとめ
顔合わせの流れをまとめると以下のようになります。
- エントリー→社内選考→スキルシートが派遣先に送られる
- 事前に企業リサーチをしておく
- スーツ着用・A4が入るカバン持参で臨む
- 営業さんと待ち合わせ→エントランスでスキルシート確認・すり合わせ
- 入室→業務説明→自己紹介→質疑応答→職場見学
- エントランスで意思確認→合否は当日2〜3時間以内
顔合わせは面接ほど堅苦しいものではありません。
派遣会社の営業さんもサポートしてくれます。
事前準備をしっかりして、自信を持って臨んでください。
この記事が、顔合わせへの不安を少しでも和らげるきっかけになれば嬉しいです。
顔合わせの前のステップ、派遣登録の流れはこちらで解説しています。
→【派遣社員として働くための第一歩!派遣会社への登録の流れを体験談つきで解説】

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