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データ入力の仕事を選んだのには、理由があったと思います。
電話対応なし、黙々と集中できる、そういう働き方がしたかった。
でも実際に働いていると、こんな現実にぶつかります。
データ入力は単発や短期の案件が多くて、長く続けられない。
次の案件を探しているけど、条件のいい求人がなかなか見つからない。
契約と契約のあいだが空いてしまって、社会保険が切れそうになる。
久しぶりに仕事復帰してとりあえずデータ入力を選んだけど、次はどうしようと思っている。
そのうちに時給も上がらないまま、また似たような案件を探す繰り返しになる。
一般事務で働いているけど、時給がずっと変わらない。
スキルアップしなきゃとは思っている。
でも何をすればいいのか、具体的にはよくわからないまま、更新の時期がまた来る。
そのどちらにも、ExcelのVLOOKUP関数ひとつで状況が変わるかもしれません。
VLOOKUPを覚えると、応募できる求人が変わります。
時給にして約170円の差が出ることも珍しくないです。
VLOOKUP関数は、思ったよりも難しくないです。
基本は1時間で覚えられます。
その理由を、派遣歴30年・パソコンインストラクター経験のある筆者のツルコが説明します。
データ入力・一般事務vsOA事務、知らないと損する時給の差
派遣の事務職にはさまざまな職種がありますが、その中でも「データ入力」「一般事務」「OA事務」は求人数が多く、よく目にする区分です。
求人票を見ているとなんとなく同じように見えますが、時給には明確な差があります。
厚生労働省が公表する職種別平均賃金(令和8年度適用)によると、
データ入力などの事務用機器操作員の基準時給は1,271円
一般事務従事者は1,445円
その差は約170円です。
(出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査による職種別平均賃金(時給換算)令和8年度適用」)
では、データ入力・一般事務とOA事務の時給差はどこで生まれるのでしょうか。
OA事務の求人票をよく見ると、「Excel関数使用」「VLOOKUP経験者優遇」という文字が入っていることがあります。
これは「Excelが少し使えればOK」という意味ではありません。
VLOOKUP関数が使えるかどうかで、応募できる求人の範囲が変わります。
つまり、VLOOKUP関数をひとつ覚えるだけで、今まで素通りするしかなかった求人に手が届くようになるということです。
時給アップのパターンについては派遣の時給が上がる5つのパターンと交渉が通る条件もあわせて読んでみてください。
VLOOKUP関数が身につかない理由
関数ってだけで拒否反応が出る
「Excelが苦手だから」という言葉、派遣の現場でよく聞きます。
でも実際に話を聞いてみると、苦手なのはExcel全体ではなく、関数全般のことを指していることがほとんどです。
SUM関数やAVERAGE関数はメニューボタンから選べるので使える。
でも自分で関数を選んで数式を作る、となった途端に手が止まる。
どの関数をどんな場面で使えばいいのかわからないから、最初から諦めてしまう。
その中でもVLOOKUP関数は特に敬遠されやすいです。
式を見た瞬間に「これは無理」と判断される。
難しいのではなく、難しそうに見える。
拒否反応の正体は、先入観です。
VLOOKUP関数を使わない環境にいると必要性を感じない
派遣の事務職は、自分でゼロからExcelデータを作る仕事より、既存データの貼り替えや転記が中心になることが多いです。
その範囲だけで仕事が回っていると、VLOOKUP関数を使う場面がそもそも生まれません。
使わないから必要性を感じない、必要性を感じないから覚えない、という循環になります。
派遣社員はできて当たり前、だから聞けない
派遣の事務職は、Excelが使えることを前提に採用されることがほとんどです。
「Excelは使えます」と言って入ったけれど、VLOOKUP関数ができるとは言っていない。
でもそう言い出せない空気がある職場は少なくないです。
ただ、Excelの使い方に正解はありません。
関数の組み合わせ方は人によって違うし、同じ結果を出すのに複数のやり方があります。
聞かれた側も「この人はこうやってるんだ」という話になることの方が多いです。
知らないことを聞くのではなく、やり方を確認する、というスタンスで聞けば意外とハードルは下がります。
そもそもVLOOKUP関数を知らない
VLOOKUP関数という名前は聞いたことがあっても、「自分が使うものではない」と思っている人は多いです。
Excelがとってもできる人やシステムに詳しい人が使うもの、そういうイメージがあります。
データ入力や一般事務の仕事は定型フォームへの入力が中心なので、VLOOKUP関数を使う場面がそもそも生まれません。
使う機会がなければ、そのまま縁のない関数で終わります。
VLOOKUP関数だけに絞れば、1時間で覚えられる
Excelの関数はMicrosoft 365の最新版で約500種類あります。
全部覚えようとすれば、それは確かに無理です。
でも森(関数全部)を全部攻略しようとするから難しく感じるのであって、木を1本(1つの関数)だけ覚えるなら話は別です。
実務でよく使う関数は20〜30個程度で、ほとんどの業務はそれで対応できます。
SUM、IF、COUNT、TEXTなどが主力で、その中のひとつがVLOOKUP関数です。
500種類の中の1つに絞れば、1時間で充分覚えられます。
パソコンインストラクターとして実際に教えてきた経験から言うと、最初は拒否反応があった受講者でも、コツさえつかめば早い人で10分、遅い人でも1時間後には自分で式を組めるようになりました。
コツは、分解して1つずつ入力することです。
完成したVLOOKUP関数の式をセルで見ると、長くて意味不明に見えます。
でも「関数の引数」ダイアログボックスを使うと、入力する中身が1マスずつ表示されます。
何をどこに入れるのかが見えるので、式の構造が自然に理解できます。
セルに直接式を書こうとするから難しくなる、というだけの話です。
実はVLOOKUP関数、ミス防止対策にもなる
手入力で別の表からデータを転記する作業は、ミスが起きやすいです。
集中していても、件数が多くなると人間の目と手には限界があります。
VLOOKUP関数を使うと、そのミスが発生する工程ごと消えます。
コピペ間違いがなくなる
手作業で別表から値を貼ると、1行ズレたり別のデータを貼ったりすることがあります。
VLOOKUP関数はキーとなる値で自動的に引っ張るので、そもそもズレようがありません。
入力ミスがなくなる
手入力だと数字や文字の打ち間違いが起きます。
VLOOKUP関数は元データをそのまま参照するので、打ち間違いが発生する工程がありません。
更新漏れがなくなる
元データが変わったのに転記先が古いまま、という事態が起きやすいです。
VLOOKUP関数は元データを参照しているので、更新すれば自動で反映されます。
時給アップのためだけでなく、ミスを減らしたい人にもVLOOKUP関数は使えます。
VLOOKUP関数を独学で覚えるのが不安な場合は
VLOOKUP関数は1時間で覚えられると書きましたが、独学では不安という人もいると思います。
そういう場合は、パソコン教室で教わるのも一つの方法です。
講師に質問しながら手を動かせる環境は、独学よりも確実に習得できます。
VLOOKUP関数をひとつ覚えたら、次はIF関数、COUNTIFと少しずつ増やしていく。
そうやってExcel関数に慣れていくと、気づいたときには応募できる求人の幅がかなり変わっています。
スキルが積み上がってきたら、MOS(Microsoft Office Specialist)の資格取得という選択肢もあります。
ExcelやWordのスキルを証明できる資格で、派遣の求人でも評価されることが多いです。
筆者は25年前に取得しましたが、今も派遣登録や求人応募で有効に使えています。
派遣会社も派遣先もバージョンをほとんど確認しないので、1回取得してしまえば長く使える資格です。
パソコン教室が気になる方はハロー!パソコン教室からどうぞ。

