派遣の仕事はどう選ぶ?求人紹介・エントリーから顔合わせまでの進め方

派遣の仕事はどう選ぶ?求人紹介・エントリーから顔合わせまでの進め方 派遣の仕事探し

派遣会社に登録した後、「で、ここからどう仕事を探すの?」と止まってしまう人は多いと思います。
紹介の電話を待つのか、自分で応募するのか。
同じ求人なのに、聞いた相手によって条件が違うこともあります。

この記事では、登録が終わってから顔合わせが決まるまでを、求人の探し方、条件の確認、エントリー後の流れ、連絡の管理の順に整理します。
派遣歴30年以上、派遣先40社以上の私の体験もまじえて書きます。

なお、マイページの有無や選考の進め方は、派遣会社によって違います。
この記事は、私の経験をもとにした一例として読んでください。

登録後は紹介を待つだけでなく、自分でも探せる

私は最初、ずっと連絡を待っていました

私は派遣登録をしたばかりのころ、担当者が選んで紹介してくれるものだと思い込んで、ずっと連絡を待っていました。
自分からエントリーできると気づいていなかったんです。

登録の面談の最後に、担当者から「気になる求人があればいつでも連絡してください」と言われることが多いです。
私は今、これは「会員サイト(マイページ)から自分でエントリーできますよ」という意味でもあると受け止めています。

仕事が動き出す入り口は2つ

  • 自分で見つけて応募する:マイページで求人を検索して、「エントリー」ボタンから応募します。
  • 派遣会社から紹介される:電話やメールで「こんなお仕事がありますが、いかがですか?」と連絡が来ます。マイページに「エントリーしませんか?」というお知らせが届くこともあります。

登録の後、派遣会社からの連絡は、体感としては翌日から数日以内に来ることが多いです。
ただ、必ず来るとは限りません。
私も、登録したのにその後まったく連絡が来なかった派遣会社があります。
待つだけにせず、まずはマイページに入って、求人を見てみましょう。

気になる求人は早めに動く

求人には、時間のずれ(タイムラグ)があります。
私は、登録しようと思ったきっかけの求人が、登録した時点で、すでに他の人が面談まで進んでいたことがありました。

別の場面では、求人雑誌やネットに載っている求人は、載っている頃にはもう決まっていることが多いと、派遣会社の人に言われたことがあります。
実際に登録しに行ったら、「その求人はすでに終了しています」と言われた経験もあります。
気になる求人を見つけたら、まず電話で状況を確認して、早めにエントリーするのがおすすめです。

求人を選ぶ時に確認したい条件

紹介の電話は、こんな順番で説明されることが多い

派遣会社から求人の紹介電話が来ると、私の経験では、最初は企業名を伏せた状態で説明が始まります。
伝えてもらえるのは、だいたい次のような内容です。

  • 仕事内容
  • 就業場所・時給・就業時間・休日・残業の有無と時間の目安
  • 会社の業種
  • 増員か交代か(交代の場合はその理由)
  • 契約期間(例:最初1か月、以降3か月更新、最長2年など)
  • 使うソフト

一通り説明が終わると、「ご興味はありますか?」と聞かれます。
興味があると答えると、そこで初めて企業名を教えてもらえます。
その後、部署の人数、男女比、派遣スタッフの人数、その人たちが同じ派遣会社か他社か、といった詳しい情報を聞けます。
気になることは、ここから自分で細かく質問していきます。

なお、こちらから興味があって電話した場合でも、派遣会社に紹介する気がない時は、企業名を教えてもらえないことがあります。
説明される項目や順番は、派遣会社や担当者によって違うこともあるので、「この順番が決まり」と思わなくて大丈夫です。

確認項目の一覧

求人を比べる時は、次の項目を同じ順番でメモしておくと、見比べやすくなります。
空欄になった項目は、担当者に聞いて埋めていきます。

確認項目 見るポイント
仕事内容 具体的に何をする仕事か。自分の経験とどのくらい合うか
使うソフト ソフトの名前だけでなく、どのくらい使いこなす必要があるか
時給・交通費 時給の金額と、交通費が出るかどうか
勤務時間・休憩 始業・終業の時間、休憩、残業の有無と時間の目安
勤務地・通勤 最寄り駅からの道のり、通勤にかかる時間
開始日 いつから働き始める想定か。自分の都合と合うか
契約期間 最初の期間と、その後の更新の考え方
増員か交代か 交代の場合は、その理由
返答期限 いつまでに返事が必要か

同じ派遣先の求人を、複数の派遣会社が出していることがあります。
その場合、派遣会社によって時給が違うことがあります。
時給だけで決めずに、上の項目を並べて比べるのがおすすめです。

求人票だけで判断できないことを担当者に聞く

気になったら、その場で聞く

求人票や電話の説明だけでは、わからないことがあります。
紹介電話の段階でも、「ちょっと気になる」と感じた点は、そのままにせず担当者に聞いておくと、ミスマッチを減らしやすくなります。
聞いておきたいことの例です。

  • 部署の人数や、派遣スタッフの人数
  • 交代の場合は、前任者についてわかること
  • 使うソフトの具体的な内容
  • 残業の時間の目安

電話で話しながら、その場で企業のホームページを開いて見ると、仕事内容や会社の規模のイメージがつかみやすくなります。
企業名は、「興味があります」と答えた後に教えてもらえるので、そのタイミングで調べます。

口頭の説明は、書面でも確認する

電話で聞いた条件は、後で書面でも確認しておくと安心です。
東京労働局の「よく聞かれるご質問集(派遣社員として働いている方へ)」では、派遣会社が就業前に示す「就業条件明示書」の内容として、業務内容、就業場所、指揮命令者、派遣期間、就業時間などが挙げられています。
電話で聞いた内容と書面に違いがないか、聞いた条件のうち書面に載っていないものがないか、気になる点は担当者に確認しましょう。

時給や交通費などお金に関する条件は、派遣先ではなく、派遣会社の担当者に聞きます。

エントリーから顔合わせまではどう進む?

エントリーしたら、すぐに派遣先の人と会うわけではありません。
進め方は派遣会社によって違いますが、私の経験では、次のような順番が多いです。

  1. エントリー(または、紹介の電話で「興味があります」と返事をする)
  2. 派遣会社の中での社内選考
  3. 派遣先との調整
  4. 顔合わせの日程の連絡
  5. 顔合わせ

社内選考とは

一般に「社内選考」と呼ばれているのは、派遣会社が登録スタッフの経験やスキル、希望条件などを求人と照らし合わせ、派遣先への紹介候補者を検討する段階です。
呼び方や進め方は、派遣会社によって異なります。
一般の派遣では、派遣先が派遣労働者を特定することを目的とした事前面接や履歴書の提出は、原則として認められていません。
ただし、実際の調整方法や顔合わせの進め方は、求人や派遣会社によって異なります。
候補者の経験やスキルを整理した「スキルシート」を、派遣先との調整に使う会社もあります。

スキルシートは派遣会社が作るので、内容にズレがあることもあります。
気になる場合は、自分の経歴と合っているか、確認しておくと安心です。

「まだ社内選考中」と聞いていたのに、派遣先への紹介が進まない、というケースもあります。
私自身も経験があります。
理由は、案件の状況、求められるスキル、派遣会社と派遣先との調整など、いろいろ考えられます。
派遣は、思っている以上に裏側で同時進行しています。

派遣では「面接」と言わない

派遣では、派遣先との対面を「面接」ではなく、「顔合わせ」や「会社見学」と呼びます。
呼び方は派遣会社によってさまざまですが、呼び方が違うだけなので、戸惑わなくて大丈夫です。

派遣先を訪れる機会を「顔合わせ」や「会社見学」と呼ぶことがあります。
一般の派遣では、派遣先が派遣労働者を選ぶための事前面接や、履歴書の提出を求めることは原則として認められていません。紹介予定派遣は例外です。
一方、派遣労働者が就業先の環境を確かめるため、自分の判断で職場を訪問することはできます。
派遣会社や派遣先が、その訪問を強要することはできません。
求人が紹介予定派遣かどうかも、事前に確認しておきましょう。

複数の派遣会社・案件をどう管理する?

派遣会社への登録は、アデコやテンプスタッフなどで無料と案内されています。
複数の派遣会社に登録することもでき、登録できる会社の数に決まりはないと説明している会社もあります。
(出典:アデコ「派遣の登録からお仕事開始までの流れ」、テンプスタッフ「複数の派遣会社に登録しても大丈夫?メリット・デメリットや注意点を解説」)
自分でも求人を探すようになると、複数の会社の案件が同時に動くことが増えます。
そこで大事になるのが、連絡の管理です。

結果待ちの間も、ほかの会社の話は動く

私の経験では、顔合わせの結果が出るまでの間は、基本的に次の求人を紹介してもらえません。
そのため、複数の派遣会社に登録していると、結果を待っている間も、別の会社から話が来ることがあります。
実際に私は、ある企業の求人についてA社から連絡が来た時、すでにB社経由で顔合わせに行った後だった、ということがありました。

同じ求人に、別々の会社から応募しない

同じ派遣先の求人を、複数の派遣会社から紹介されることがあります。
複数の会社から同時に応募してしまうと、派遣先企業や派遣会社からの信頼を損なうことがあるので、注意が必要です。
連絡が来て、いまの状況(社内選考待ち、書類提出済み、顔合わせ予定など)を聞かれた時は、後でトラブルにならないよう、正直に伝えておくのが無難です。

連絡メモに書いておくこと

私は最初、メモに「どこの派遣会社の話か」を書き忘れて、話の行き違いが起きたことがあります。
それからは、求人の条件に加えて、次の2つを必ず書き添えるようにしています。

  • いつ・何で連絡が来たか(例:〇月〇日〇時・電話・担当者〇〇さん)
  • 派遣先名

日時や連絡方法、担当者まで書くのには、理由があります。
同じ案件について、本社の紹介担当と、支店のコーディネーターなど、別々の担当者から連絡が来ることがあるからです。
そして、担当者によって、伝えてくる内容や条件が違うことがあります。

実際に私は、コーディネーターさんから「時給1300円」と聞いていたのに、後から営業担当さんに連絡したら「時給1400円」と言われたことがありました。
だからこそ、誰から・いつ聞いた情報なのかを残しておくことが大切だと考えています。

あわせて、次のことも書いておくと、後で見返す時に迷いにくくなります。

  • 派遣会社名
  • 返答期限と、次にやること(例:〇日までに返事、折り返しの電話)
  • 「確認項目の一覧」で確認した内容

顔合わせが決まったら準備すること

顔合わせの日が決まったら、まずは次のことを確認しておきます。

  • 日時と集合場所を、地図で確認する
  • 就業条件を、もう一度確認する
  • 自分の経歴と、スキルシートの内容にズレがないか確認する
  • 派遣先の企業サイトを、軽く見ておく
  • 服装や持ち物の指示があれば、その内容を確認する

登録して終わりではなく、ここからが仕事探しのスタートです。
マイページを見る、条件を同じ項目で比べる、連絡を記録する。
この3つを続けるだけでも、顔合わせまでの流れで迷いにくくなると思います。

(出典:厚生労働省「「派遣労働者」として働くためのチェックリスト 5 具体的な派遣先が決まりそうです。」、東京労働局「よく聞かれるご質問集(派遣社員として働いている方へ)」)

顔合わせの日程が決まったら、当日の準備と職場で見るポイントを確認してください。
次の記事:派遣の顔合わせ・職場見学の準備と当日の流れ

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