派遣会社の登録では、職歴や使用ソフト、希望条件など、思った以上にたくさんの項目を入力します。
「とりあえず埋めたけれど、これで伝わっているのかな」と感じたことはありませんか。
この記事では、登録時に入力した職歴・スキル・希望条件が、後で「スキルシート」としてどう使われるのかと、そのための書き方のコツを書きます。
派遣歴30年以上、派遣先40社以上の私が、自分の失敗や、気づいたことをまじえて紹介します。
なお、入力項目や運用は派遣会社によって違います。
この記事は、私の経験をもとにした一例として読んでください。
登録情報は、スキルシートの材料になる
スキルシートとは、派遣会社が、顔合わせの前に派遣先へ出す、あなたの職務経歴をまとめた資料のことです。
氏名や年齢を載せず、職歴や経験、スキルを中心にまとめた形式が多いと、私は感じています。
いわば、あなたを紹介するための資料です。
作るのは、多くの場合あなた自身ではなく、派遣会社の担当者かコーディネーターです。
そして、私の経験では、その材料になるのが、登録の時や更新の時に入力した職歴やスキルの情報でした。
つまり、スキルシートの中身は、入力した情報の中身に左右されます。
形式や作り方は派遣会社によって違うので、気になる時は、担当者に確認してみてください。
私が登録した派遣会社では、スキルシートを本人が事前に見られないことが多くありました。
自分では直接手を入れられないからこそ、元になる情報を、正確に、具体的に入力しておくことが大切だと感じています。
職歴・業務内容欄は、担当者が仕事を探す入口でもある
登録後のマイページには、職歴や業務内容を入力する欄があります。
アデコの公式サイトでは、
- 企業から紹介の依頼があった時、担当者が、登録者の職歴からスキルや職種名などをシステムでキーワード検索して探す
- 職務経歴書はアップロードする書類なので、システムの検索対象にはならない
と説明されています。
これはその会社の仕組みの一例ではありますが、ほかの派遣会社も同じ仕組みとは限りません。
登録フォームと添付ファイルの使われ方は、自分が登録する派遣会社でも確認しておくと安心です。
ただ、私自身、派遣会社から「お仕事情報を更新してください」と連絡が来たタイミングで、紹介してもらいたい企業に合わせて自由回答欄を書き直し、更新した後に紹介の連絡が来たことが、何度かあります。
たとえば、「電話対応」ができる人を探している時に、業務内容欄にその言葉が入っていなければ、検索にかからないかもしれません。
入力欄に書いていない経験は、検索や書面だけでは伝わりにくくなります。
業務内容が簡単になってしまっていた入力
ここからは、登録情報が「簡単すぎる入力」になっていた例です。
自分で入力したけれど、簡単すぎた場合
職歴の入力は大変なので、つい、こんなふうに簡単に書いてしまうことがあります。
職務内容:一般事務全般に係る業務に従事
電話で話した内容を、派遣会社側で入力してもらった場合
しばらくマイページを放置していたら、派遣会社から、現状確認の電話がかかってきました。
口頭で仕事の内容を話したところ、「こちらで入力しておきますね」と言われました。これは、私が経験した例です。
後日マイページを見ると、こうなっていました。
メイン職種:一般事務
業務内容詳細:その他
間違いではないけれど、伝わるものがない
どちらも、間違いではありません。
でも、「電話対応」「データ入力」「Excel使用」のような、具体的な言葉が1つも入っていません。
キーワードで検索されても、ひっかかりにくいと思います。
担当者がスキルシートを作る時も、材料が少なすぎて、書けることが少なくなってしまいます。
派遣会社に入力を任せきりにすると、自分がやってきたことが、「事務・その他」の一言に埋もれてしまうことがあります。
だからこそ、入力した後は、自分でも内容を確認しておくことをおすすめします。
チェック欄だけで終わらせず、補足欄で具体的に
派遣会社のマイページには、チェックを入れて業務内容を選ぶ欄があることが多いです。
チェックを入れるだけで終わると、たとえば、こうなります。
業務内容:データ入力、資料作成、ファイリング、電話対応、来客対応
これは、業務の大きな分類にすぎません。
担当者が知りたいのは、「データ入力でどんなソフトを使ったか」「資料作成はWordかExcelか」といった、具体的な中身だと思います。
職務内容の補足欄や自由記入欄があれば、そこに具体的に書き足します。
一般事務の場合は、たとえば、次のような書き方です。
- Excel(VLOOKUP)、Word(差し込み印刷)、PowerPoint
- 電話応対、来客対応、お茶出し
- 請求書発行、経費精算、備品管理、データ入力
これは、あくまで一例です。
自分の経験にないことは、書かないでください。
実際にやったことを、具体的な言葉にして書くのがポイントです。
使用ソフトは、チェック欄にないものも、補足欄に書いておきます。
ソフト名や書類名のような固有名詞があると、担当者が経験者を探す時の手がかりになることがあります。
「経験あり」と書いたのに、ズレていた私の体験
職歴の内容は、正確に書くことが大切です。
でも、悪意がなくても、ズレてしまうことがあります。
私自身の例を紹介します。
私は、電話応対をした経験があったので、職歴欄に「電話応対経験あり」と書いていました。
ところが、30代のころ、建設現場の事務所で働いた時、最初にとった外線電話の内容が、津軽弁の強い方からの電話でまったく聞き取れませんでした。
その後、現場の所長から派遣会社へ、「電話応対もできないのか」とクレームが入ってしまいました。
後で冷静に振り返ってみると、それまでの職場では、代表電話は別の担当者がとって、内容を確認してから私につなぐ流れが多かったのです。
私は、つないでもらった電話をとる側で、外線を直接とる機会があまりなかったことに、その時初めて気づきました。
「電話応対経験あり」と書いたことに、嘘はないつもりでした。
でも、現場が期待していた電話応対と、私の経験には、ズレがありました。
この経験以降、「電話応対」とひとくくりにせず、「取り次がれた電話の対応」「外線の一次受け」のように、役割まで具体的に書くようにしています。
役割まで書いておくことが、自分を守ることにもつながると思っています。
使用ソフトのチェック欄に、「実務経験あり」と「研修のみ」の2択がある派遣会社もあります。
実務で使っていない機能は、「研修のみ」として、正直に入力しておきましょう。
やりたくない仕事の経験の書き方と、希望条件
やりたくない仕事は、正確に、さらっと書く
私は、コールセンターの電話応対の経験を、以前はスキル欄にそのまま書いていました。
すると、希望していないコールセンターの求人の紹介が来ることが多い時期がありました。
もうできれば避けたい仕事だったので、それ以降は、紹介してほしい仕事の経験は具体的に、そうでない仕事の経験は、正確さは保ちつつ、さらっと書くようにしています。
経験を隠すという意味ではありません。
聞かれたことは、正直に答えましょう。
書き方に、メリハリをつける、ということです。
希望条件は、遠慮せずに入力する
勤務地、時給、勤務時間、残業の可否などの希望条件は、遠慮せずに入力して大丈夫だと思います。
通勤時間や残業など、無理をすると、後で負担になるものほど、正直に書いておきたいところです。
ただ、希望のすべてが合う求人は、なかなかありません。
条件のうち、どれを優先するかを、自分で考えておくと、担当者と相談しやすくなります。
職歴は、手元の一覧にまとめておくとラク
何度も登録すると、同じ職歴を派遣会社ごとに入力し直すことになります。
私は、職歴をExcelの一覧にまとめて保存しています。
入れているのは、就業期間、派遣会社、派遣先、部署、業務内容、使用ソフト(バージョンも含む)です。
派遣会社によっては、和暦で、日にちまで入力するよう求められることがあります。
細かく記録しておくと、慌てずに済みます。
また、補足欄や自由記入欄にそのまま貼れるように、担当した範囲や作ったものを、文章の形でまとめています。
新しく登録する時は、これをコピーして入力するだけなので、かなりラクになりました。
更新の連絡が来た時も、この一覧を見直して、足りないところを足せます。
登録情報を、見直す時のチェックリスト
入力した後は、一度見直してみてください。
- 使用ソフトのチェック欄は、「実務経験あり」と「研修のみ」を正確に分けているか
- 職歴欄に、どんな業務で、どのスキルを、どう使ったかまで書いているか
- 「Excel使用」で終わらせず、具体的な機能名まで書いているか
- 「電話応対」のような言葉は、自分の役割まで書いているか
- 紹介してほしい仕事の経験は、具体的に書いているか
- 避けたい仕事の経験は、正確に、さらっと書いているか
- スキルや資格が増えた時、更新したか
できれば、担当者に、「スキルシートに書く内容を、教えてもらうことはできますか」と聞いてみるのもひとつの方法です。
見せてもらえるかどうかは、派遣会社によって違います。
私が登録した会社では、事前に見られないことが多かったので、まずは、元になる登録情報を整えておくことをおすすめします。
最初から、完璧に書く必要はありません。
まずは入力できる範囲で登録して、そのあとで、足りないところを足していきましょう。
(出典:アデコ「職歴は何のために入力するの?職歴入力の重要性」)
登録情報を整えたら、実際の求人の探し方とエントリー後の流れを確認しましょう。
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